読書

浜口歯科クリニック 院長浜口です。

高村薫 「冷血」読み終わりました。

reiketu

「マークスの山」「レディジョーカー」などの作家です。

今回はカポーティの「冷血」の高村版ということらしく、リアリティの追及に徹した文章です。

文章自体は読みにくくはないものの、犯人たちの陰鬱な描写、詳細に書き込まれた捜査の進捗。

正直読んでいてなかなか鬱々となる内容でした。

ただ、舞台が相模原~大和を中心とした16号線付近が描かれているために引き込まれてしまいます。

また、後半では犯人たちの心情が文学的な印象の文体でつづられ、高村文学が味わえます。

 

読後感はようやく終わってほっとした、という感じです。

 

次は今年の本屋大賞に選ばれた「海賊とよばれた男」を狙ってます。

読み応え有りそうで楽しみです。

2013年4月17日 | カテゴリー : 日記 | 投稿者 : 浜口